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菱錐・丸錐 Awls

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かばん教室を始めて生徒さんの道具を揃えているうちに、いつからか納得のいくものが手に入り辛くなってきた。
一番気になったのはやはり錐。

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手で縫う際に必要不可欠な錐は、手にすっぽり収まらないと仕事効率が悪い上に落としやすく危険。
しかし、市販のものは大は小を兼ねるように一様に長めになっている。
生徒さんは女性が多く、かなり手の小さい方もいて
それぞれの手に合うように柄を短く切ったりしていたがやっぱり鋼との重さのバランスが悪く
サイズ展開、柄のデザインなど何パターンか作りたいのもあり挽物の職人さんが近所にいらっしゃったので、ご相談させていただいた。

柄を量産するには刃型が必要。
一つの柄を作るのに三型の刃型代十数万円かかる。
月最低1000本から受注可能。
金属のカラー部分、鋼は自分で用意し自分で挿げる。
私どもでは対応できません…

結局、実際に使って感覚を見たいこともあり、自分で削ってみることにする。

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錐に挿げてある刃も火造りの鋼が手に入らなくなってきた事もあり
刃を作ってくれる職人さんを探す必要に迫られていた。
職人さんを探して、いろいろ訪ね歩くうちに、焼入れ具合など、こちらの細かな要求にも応えてくれる針金鋼専門にやっているという名人を紹介していただけました。
ただ八十歳を過ぎており「あと何年やれるかはわからないよ」と言われてしまった。
どの道具もそうだが、後継者がいなくて作れる人がいなくなってしまうのは使う側の人間としては大問題。
改めて現在作ってもらえる職人さんに出会えたことを幸運に思う。

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菱刃はプレス機を使い刃幅を決めて抜く作りではなく、一本一本名人が手で削る昔ながらの作りなので刃幅指定での錐の注文は出来ません。
平均して刃幅3ミリ弱。砥ぐ事で自分が使う目打ち幅に合わせる。
先端から1センチ程まで硬めに焼き入れしていただいているので、そのエリアで刃付けをすると良いです。
鋼は錐柄から25ミリ程出した状態で納めさせていただいています。80ミリの柄の場合、錐全体の長さは105ミリとなります。
私は手が大きい方ではないので、80ミリの柄が丁度よく、妻は75ミリ、スタッフのAちゃんは手がとても小さいので60ミリを使っています。

たかが錐かもしれないが、私は重要な道具だと思っている。
これからも支えてくれる生徒さん、全国のお客様のためにも、熟達するよう道具と向き合っていきたいと思う。
私が責任を持って製造した証として、名 (okada tools) とシリアル番号を刻印しています。