握り鋏の打ち合わせで越後の職人さんを訪ねる。
きちんと整理整頓された綺麗な工場。
刃先合わせの話をしていた時の事、実際にやってみせようかと
切り株に取り付けられた治具に曲げる前の握り鋏をのせ
使い慣れた自作の道具を操り、いとも簡単に考えられないほど素早く曲げる事を見せてくれた。
美しい手さばき

見とれている間に…

刃先の合わせもバッチリ

特にセンターの印もないのにですよ
寸分狂わず刃先がぴったり
素晴らしいです
何十年も研いだことのない握り鋏。反りがでたり、口が開いてしまった。刃先が欠けてしまっていても、当然その分短くはなるけど新品時のような切れ味に戻せるそうです。
こんなに素晴らしい握り鋏を取り扱わせていただき本当に幸せです。
刃先はとてもデリケートなのでカバーを作ってあげてくださいね。

先週アルランゴート入荷しました。
1,2mm厚のsullyは全色、2,2mm厚のdiderotは数色入荷しております。
画像は秋冬限定色のsullyですが、何十枚とはいきませんでしたが、ある程度はストック持ててます。
良い色であれもこれも作ってみたくなりますね

TさんはDiderotのHoney yellowやgreyblue
左側は私共では珍しいのですが、LIÉGÉE-MAINのsilverに染色されたゴートを次回作に選びました。
ホントどれも良い色でうっとりします。
私もゴートで仕掛かり中のミニトランクを仕上げなくては…

包丁やコテの柄は鶯谷の職人さんにお願いしておりましたが、10年程前にご引退され、当時は困り果てたもんです。
とは言っても柄がないと使いにくいので、黒檀で自分の包丁の柄を作ったのがはじまりでした。
実際に使ってみると、しっかりとした柄の重さが刃先にグッと力を入れた時に裁断が安定したのを覚えています。
あれからいろんな作り方、何パターンか柄のデザインも試しましたが、ここ数年はエッジの効いたシンプルなハンドルが私の手には馴染むので、好んでこの形を作っています。
包丁のハンドルには朴の木を挿げて納めさせていただいておりますが
銘木での依頼も多くお時間をいただければ黒檀、黒柿、ジリコテ、スネークウッドなどでも製作は可能です。
料金の目安は下記の通りです。(鋼込み)
黒檀(ebony) ¥15、000ー
黒柿(black persimmon)¥18、000ー
シャム柿(ziricote)¥16,000ー
スネークウッド(snakewood)¥23,000ー
材木があり手が空いていれば10日程で納められますが、現在は2ヶ月ほどみてくだい。順番に一本一本仕立てます。